妊娠出産は女性の体を短時間に劇的に変化させます。そのために身体に無理が生じてしまい、産後に様々な症状が現れます。その一つが‘’腹直筋離開‘’です。 妊娠後期から急激ににお腹が膨らんでいく間に、お腹の真ん中にある筋肉‘’腹直筋‘’が徐々に左右に広がっていき、最後には白線といわれる腹直筋の真ん中を縦に走行する線が引き伸ばされ、腹直筋が左右には離れてしまう状態です。 腹直筋離開が起こるとどうなるのでしょうか？ 腹直筋が離開していれば、お腹が十分に内臓を支えきれない状態となり、体幹が不安定になるために腰痛や肩コリとなり、腹筋が働かないためにポッコリお腹の原因にもなります。 腹直筋離開はほぼすべての産後の起こるといわれています。半年経過しても30~40%が離開したままの状態になっていると考えられています。 特に複数回出産をされた方や難産だった方はほぼ確実に腹直筋が離開していると考えられます。 産後しばらく経過しても戻らないポッコリお腹の悩みに腹筋エクササイズをする方も多いと思いますが、腹直筋離開があると、クランチといわれる典型的な腹筋運動では腹直筋離開が悪化してしまいます。 腹直筋離開には適切な順序でのエクササイズが必要であり、エクササイズの効果を高めるためには出産で歪んだ骨盤が正常な状態に矯正されていることが必要です。 産後の不調や腰痛、ポッコリお腹にお悩みの方は腹直筋離開が影響しているかもしれません。お気軽に当院へご相談ください！